どうも、とおちゃんです。
先日職場の同僚の女性が、学校が冬休みなので中学生のお姉ちゃんに保育園に通う下の子を見てもらっていると話していて、その話の中で、「あんまり長い時間面倒見させるとヤングケアラーだって言われちゃうから」って言ってたんですね。
その方は共働きで、三人の子供を育てていて、一番上が中学3年生、2番目が小学5年生、一番下の子が保育園の年長さんという家族構成です。
年末年始のお休みは大体1月3日までで、4日からは通常通り出勤される方が多いかと思いますが、子供の冬休みはもっと長いので、小学生の子供は家にいるか学童に行くかだと思います。
中学生になると学童もないし、家にいる子が多いと思いますが、逆に保育園児は親が仕事なら保育園に預けることができます。
でも保育園の送り迎えは大変なので、上の子が家にいるなら見てもらえば送り迎えする必要がないので楽ができるわけです。
なので上の子が冬休みの間は下の子を見てもらおうと思ったのですが、あんまり長い期間お願いすると今話題のヤングケアラーだと言われかねないので、1日だけにしたと言うのです。
この話を聞いた時に、このヤングケアラーという言葉が妙に引っかかりました。
確かに最近よく聞く言葉で、要するに親の代わりに幼い兄弟の面倒を見させられたり、家事をさせられている子供のことを指す言葉として使われています。
引っ掛かるのが、このヤングケアラーと言う言葉が、虐待に近い悪いイメージを持っていることです。
正直言えば、うちも離婚してからは上の子に下の子の面倒を見させてきたところがあります。
そのことを反省してやめようと努力していた時期がありました。
子供は子供らしく生活すべきで、親の都合で使ってはいけない。
ただでさえ可哀想な状況なのに、苦労させるのは可哀想だって思って、全部自分がやらなきゃと頑張っていたと思います。
特に上の子は一人で背負い込んでしまう性格だったので、下の子の面倒を見ることにプレッシャーを感じていました。
おそらく自分が母親がわりにならなければと考えていたんだと思います。
今は上の子も下の子も大きくなって、下の子も自分で何でもできるようになってきたので、上の子も下の子の面倒を見る負担は無くなったと思います。
その代わり上の子には家事の負担をしてもらっていますけどね。
これもヤングケアラーだって言われてしまうかもしれませんが、昭和の時代なんかは当たり前のことでしたよね。
兄弟が多い家庭なんかは、親の負担が大きいので、上の子が下の子の面倒を見るのは当たり前。
うちの親なんかは八人兄弟で、上の子たちは下の子の面倒を見たり、農家の収穫の手伝いをさせられたりしたそうです。
とおちゃんも母親の実家の農家の収穫は手伝わされた記憶があるし、弟の面倒を見るのは普通のことでした。
それが今の時代ヤングケアラーだと言われて、可哀想だとか子供の権利を侵害しているとか言われるわけです。
自分は福祉の仕事をしているので、そういう用語もそこそこ知識はあるのですが、そもそもヤングケアラーって親が病気とか介護が必要な場合、その子供が親の介護をしたり家事をやらなければいけない状況であることを指します。
ただ単に兄弟の面倒を見るだけではヤングケアラーでも何でもありません。
それと問題なのは子供が親や兄弟の面倒を見たり家事を担うことではなく、支援が必要な状況なのに支援が届かない状況が問題なのであって、家族で助け合って暮らしている分には何の問題もないわけです。
ヤングケアラーという言葉だけが一人歩きしていて、兄弟の面倒を見てもらうことが悪いことみたいに思われるのは違うかなと思います。
兄弟の面倒を見たり、家事の手伝いをすることで、大人になったときに生活スキルが身についていると思うし、家族のことを思いやれる大人になるんじゃないかと思うんですよね。
もちろん自分の時間がなくなるとか、疲れて辛い時もあると思うので、親として子供へのフォローは必要だと思います。
大事なのは家族で助けあって生きていくことなんじゃないかと思います。
職場の人の話を聞いて、うちはいつもそんな感じですよって言えなかったのですが、ヤングケアラーっていう言葉をあんまり多用しない方がいいような気がしました。
子供の権利は大事だし、子供が子供らしく生きていくことは大切なことだと思います。
でも一番大切なのは家族がお互いを思いやって生きることなんじゃないかと思います。
とおちゃんねるでした。