どうも、とおちゃんです。
人生にレールなんかない、自分で決めた道を歩めばいい。
みたいなことってよく聞きますよね。
確かにそのとおりなんですけど、一般的な人生観というか、こういう人生が一般的みたいなモデルってあるような気がします。
どういう表現したらいいか難しいのですが、誰もが想像する一般的な人生は?と聞かれたら、こう答える人が多いのではないでしょうか。
「小中高を卒業した後専門学校や大学に進学して就職。結婚して子供を作ってマイホームを購入して、定年まで会社を勤め上げ、退職後は退職金を使って第二の人生を始め、老後はのんびり年金暮らしで孫と遊ぶ。」
あくまで人生の一例ではありますが、これがモデルケースというか、とおちゃん世代は親からこういう人生を歩むのが幸せだと聞かされてきました。
なので漠然とそういう人生が幸せなんだ、そういう人生を歩むことが良い人生なんだと信じていたような気がします。
周りを見ても、大多数の人がそういう人生を歩んでいるし、確かに幸せそうに見えるんです。
とおちゃんもそういう人生を歩んできたし、これからもそのレールを歩いていくんだと思っていました。でもそれがあっけなく崩れました。
離婚するなんて思ってもみなかったし、父子家庭になるなんて想像もしていませんでした。これから子供たちが自立して家を出て結婚して、とおちゃんは定年まで働いて家のローンを返済して、老後は年金でのんびり慎ましく、たまに孫と遊んだりして生活していくもんだと思っていました。
今はそんな未来が想像できなくなりました。人生いつ何が起こるかわからないし、想像していた未来とは別の人生を歩むことだっていくらでもあるということに気づきました。
それまでは本当に疑いもしなかったんですよね。一般的な人生のレールがあるのだとすれば、自分はそのレールに乗っていて、このままレールを進むだけだと。それ以外の道は考えていませんでした。未来が見えていたんです。老後まで。
元妻の浮気が発覚して離婚。父子家庭になるまで1年もかかりませんでた。あっという間でした。今まで築き上げてきたきたものがあっさりと崩れ去り、一時は仕事も辞めて実家に帰ることまで考えていたので、子供も失っていれば本当に何もかも失うところでした。
その時思ったんですよね、人生は紙一重なんだと。今日順風満帆でも明日は沈んでるかもしれないんです。幸せな人生のレールを歩んでいると思っても、そのレールは途切れているかもしれないんです。
とおちゃんは今まで自分はマジョリティ(多数派)にいると思っていました。それが父子家庭になったことで、マイノリティ(少数派)な家庭になりました。
両親がそろっている家庭が一般的で、多くの家庭がそうであると思いますが、離婚や死別などでひとり親の家庭もあります。その中でも父子家庭はさらに少数派になりますから、一気に変わりました。
幸せな人生のレールから外れてドロップアウトしてしまった。
父子家庭になったばかりの頃はそういう思いが強かったです。自分はもう幸せではない、子供たちも不幸にしてしまった。そんな思いが強く、子供たちに申し訳ないと思うと同時に、なんで自分がこんな目に遇わなければいけないんだと悲観的になっていました。
でも時間が経つにつれて、だんだんマイノリティである自分が好きになってきています。一般的な人生のレールを外れて人と違う道を歩みはじめたことが楽しいと思えるようになったんです。
人生のレールに乗っていると先が見えるから安心なのですが、それってつまらないのかもしれない。レールから外れるのが怖くて、はみ出さないように歩いて、本当は寄り道したいのに、寄り道するような時間もお金も余裕はないから自分を押さえて、ひたすら無心で進んでいく。はたしてそれが本当に幸せな人生なのか。
レールを外れた時は、先が見えない不安で絶望感すら感じていました。広い荒野に道はなく、子供と3人途方に暮れている。でもレールがない変わりに、これからどう進むかは自由でした。自分がどういう人生を歩みたいか、子供たちとどういう人生を歩んでいくか、全てはこれから決めていくことができる。
そう考えると急に人生が楽になったような気がします。マジョリティな人生に縛られる必要はないんです。これからはどう生きたってマイノリティなんだから、やりたいようにやってやれって。
最近ようやく「父子家庭のとおちゃん」が自分でも好きになってきました。だから周りの人たちにも「父子家庭のとおちゃんと娘たち」を認めてもらえるようにしていきたいんです。
あの親子いつも楽しそうだな、幸せそうだなって思われるようになったら、もうマイノリティとか関係ないです。こういう人生もありなんだなって思われたい。
一般的な人生のレールに乗ったままだったら気づかなかったでしょう。幸せな人生って一つじゃなくて、いろんな幸せの形がある。
人生の多様性に気づけたことは、とても良かったと思います。子供たちにも色んな人生があっていいんだよって教えていきたいです。
父子家庭は子供のいる世帯のうち0.8%だそうです
とおちゃんもそのうちの一人ですよ。
とおちゃんねるでした。
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