<不登校の4段階>
初期(急性期)
不登校初期の段階は親子共々一番辛い時期です。
急性期とも書きましたが、子供の様子は落ち着いたり急変したりを繰り返します。
精神的な波が大きく、とても不安定です。
親は早くどうにかしようと焦り、親の精神状態も不安定です。
不登校初期の子供の様子
- 登校渋りが始まる。
- 朝起きられない。
- ご飯が食べられない。
- 泣く。
- 精神的に不安定。
- 独り言。
- 自分を責める。
- 自己嫌悪。
不登校初期のとおちゃんの対応
- 休みが続かないようにする。
- 遅刻してでも送って行く。
- 先生にお迎えにきてもらう。
- 担任と対応を相談。
- スクールカウンセラーと相談。
理想の不登校初期の対応は?
「登校刺激をやめ、安心させる」です。
これに尽きるというか、これしかできないと思います。
この時期はきっと何しても無駄だと思います。
学校行かなくてもいいからとにかく家で安心して過ごせるようにすること。
プレッシャーをかけず、学校休んでもいいよと認めてあげることが大切です。
中期(停滞期)
子供は完全不登校になりひきこもる時期です。
親も無理矢理学校に行かせることはあきらめ、他の方法を模索しはじめます。
この時期の対応を謝ると不登校が長期化しやすく、場合によっては自殺願望も出てきますので注意が必要です。
不登校中期の子供の様子
学校に行かない日が続いて完全に不登校になると精神的には少し落ち着きます。
しかし学校に行かない罪悪感は残るので、日中は部屋に引きこもるようになります。
家族に対する後ろめたさがあり、家族に会いたくない、話したくないので部屋から出てこなくなります。
そしてゲームやYouTubeなど自分だけの世界に入り込み、没頭することで現実逃避していきます。
ゲームやYouTubeを見ている時だけが唯一何も考えず不安でなくなる時間であり、それを取り上げると精神的に不安定になります。
外にも出なくなり、1日布団の中にいることも多いので、運動不足になり、ご飯も食べないのでみるみる痩せていきます。
不登校中期のとおちゃんの対応
- 登校刺激をやめる。
- 生活のリズムを崩さないようにする。
- 病院受診。
- 子供家庭支援センターに相談。
- 適応指導教室見学(親のみ)。
- 実家で過ごす。
理想の不登校中期の対応は?
「不登校を認めて見守る」です。
学校に行かないことを親が認めていないと、子供はいつまでたってもプレッシャーから解放されず、心を休ませることができません。
ゲームもYouTubeも心の回復に必要なことだと理解し、やらせてあげてください。
ただし生活リズムはなるべく崩さないように注意しましょう。
とおちゃんは夜中にYouTubeは絶対に見せませんでした。
昼夜逆転にならないよう朝は起きる、夜は寝るリズムを崩さないようにしました。
この生活リズムを整えることが後の再登校に向けては必ず必要です。
後期(回復期)
学校を長く休むことにより次第に気力が回復してきます。
気力が回復してくるとようやく動き出せるようになってきます。
この時期を回復期と呼び、徐々に元の状態に戻ってきます。
なので家では不登校前と変わらない様子がみられるようになります。
不登校後期の子供の様子
- ご飯を食べるようになる。
- 外出できるようになる。
- 家では普通に過ごせる。
- 家族と会話ができる。
- 生活リズムが戻る。
- 好きなことができるようになる
不登校後期になると子供の精神状態は落ち着いてきます。
学校に行かないことが常態化してくると、心が安定してきます。
親からのプレッシャーもなくなり、学校に行かないことへの罪悪感もだんだん薄れてきます。
家では安心して過ごせるようになり、ご飯も一緒に食べられるようになります。
そうすると気力が回復してくるので、次第に外出もできるようになってきます。
しかしまだ体力的には衰えたままなのですぐ疲れてしまいます。
外出できても人の目が気になり、学校に対する不安や恐さは消えていません。
ゲームやYouTubeだけでなく、絵を描いたりダンスをしてみたり、好きなことを見つけてやるようになります。
不登校後期のとおちゃんの対応
- 今後について話し合う。
- 家事を手伝わせる。
- 適応指導教室見学(親子で)。
- 放課後登校開始。
理想の不登校後期の対応は?
「子供と話し合う」ことです。
ゼロだった気力も回復してきて、子供自身もそろそろ動かなきゃと思う時期です。
だけどまだ不安もあるし、長く休んでいたから体力もなくなっています。
すぐに再登校は無理だけど、これからどうしていくのかを話し合って、進むべき方向性を決めておく時期だと思います。
中期は長い目で見てもいいと思いますが、後期に入ったら具体的に動いていっていいと思います。
でもあくまでも子供のペース、子供のタイミングで進めていきましょう。
そのためにも話し合うことが一番大切です。
終期(安定期)
ここまでくれば再登校は目の前に見えます。
しかしここからが正念場です。
すぐに学校に行けるように見えますが、子供の心は追いついていません。
じっくり焦らず少しずつ進めていく大事な時期です。
不登校終期の子供の様子
- 少しずつ学校に行けるようになる。
- 友達付き合いが復活する。
- 体力の回復。
- 慣れて不安が消える。
不登校終期のとおちゃんの対応
- 少しずつ授業に出るよう登校刺激。
- 友達に会わせる。
- 今後について話し合う。
- 頑張りを褒める。
理想の不登校終期の対応は?
「スモールステップとタイミングを意識する」ですね。
とにかく再登校を焦らないこと。
ここまできたら焦らずじっくり進めていきましょう。
放課後登校で学校に慣れる。
最初は校舎に入るのも緊張します。しばらくは親同伴がいいでしょう。
それから放課後一人で行ってみる。
保健室登校してみる。
1時間だけ授業に出てみる。
というように子供のできる範囲でスモールステップを組んで少しずつ進めると、無理なく進めることができます。
時には足踏みすることも、後戻りすることもあると思います。
そんな時こそ子供としっかり話し合って、子供のタイミングで子供自身の力で進んで行けるように後押ししていきましょう。
<まとめ>
今回は不登校の4つの段階について、とおちゃんの体験を元にまとめてみました。
子供の気持ち、親の気持ちが、それぞれの段階で変化していきます。
お互いの気持ちがぶつかってしまうことも多々あります。
でも今はこういう段階で、こういう気持ちなんだな、こういう対応を心掛ければいいんだなってわかると安心ですよね。
この記事の内容はあくまでとおちゃんの経験から書いたものなので、これが正しいやり方だとかそういうのは言えません。
でも今不登校で悩んでいる方がこの記事を見て、少しでも共感し、参考にしていただけたなら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
とおちゃんねるでした。