【父子家庭ブログ】とおちゃんねる!

娘2人の父子家庭の日記です。父子家庭ならではの悩みや日常を発信していきます。

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【不登校まとめ】不登校解決のための10のポイント

どうも、とおちゃんです。
 上の子が小学校6年生の1学期に不登校になり、3学期に再登校できるまで約8ヶ月くらい学校を休んでいました。
 その間親として何ができるかいろいろ悩み、模索しながらやってきたのですが、周りの支えもありなんとか無事に再登校に至ることができました。
 そこで、この経験を今後に活かすためにも、不登校から再登校できるまでにやってきたことや考えたことなどをまとめていこうと思います。
 今回は不登校解決のためのポイントとなることを10個にまとめてみました。
 これはあくまでもとおちゃんが経験したことをベースに書いているので、うちの場合は違うとか、それではうまくいかなかったという場合もあると思いますが、現在お子さんが不登校で悩んでいる親御さんにとって少しでも参考になればと思います。

 <不登校解決のポイント>

まずは休んで気力と体力を回復させる

 不登校になり始めの頃って親は完全不登校にならないように、なんとかして学校に行かせようとしますよね。

 まだ間に合う、今ならまだ学校に戻れるって思いたいから。

 でも子供の心は既にいっぱいいっぱいです。

 今まで無理をしてきたから登校を渋っているんです。

 登校刺激をすることで行けるようになるケースもありますが、多くの場合は登校渋りが出ている時点で限界が近いです。

 もう既に子供の気力と体力はゼロに近く、学校に行くことはおろか、ベッドから出るのもしんどいでしょう。

  なのでまずは子供の気力・体力を回復してあげないといけません。
 子供が休みたいと言ったら休ませてあげる方が、結果的に長引かずに行けるようになる気がします。
 とおちゃんはここで失敗しているので、あくまでそんな気がするということしか言えませんが、子供の気力を回復させることが、不登校解決への近道であることは間違いないと思います。
 
不登校を認める
 不登校になりたての頃は、子供が学校に行かないことを認めてあげられず、責めたりプレッシャーをかけたりしがちです。
 とおちゃんも「学校に行かなくていいよ」と口では言いながらも、「なんで行かないんだ」「このまま行けなかったらどうしよう」という思いがあり、無言のプレッシャーをかけたり、「このままでいいの?」という追い詰める発言をしていました。
 親が不登校を認めてないと、子供は敏感に感じ取り、自分を追い詰めていきます。
 学校に行けない自分を責めてどんどん殻に閉じこもり、気力と体力の回復を自ら妨げてしまいます。
 自分は親を苦しめる悪い奴だ、自分なんてどうなってもいい、死にたいとまで考えるようになってしまいます。
 なので不登校になったらまずその状態を認めてあげること。不登校になっても変わらず愛していると伝えてあげることが大事だと思います。
 そうすることで、「学校休んでもいいんだ」「こんな自分でも親は認めてくれてる」と感じ安心することができます。
 安心すると気力が回復してきますから、不登校解決に近づきます。
 
生活リズムを整える
 不登校になって完全に学校に行かなくなると、朝起きなくてもいいので生活リズムが崩れます。
 昼間も寝ていて動かなくなるため、夜眠れなくなり昼夜逆転が起こります。
 また、不登校の子は他の子が学校に行っている時間帯は罪悪感がありますから、起きていたくありません。
 夜は学校に行かない時間帯なので、家でゲームをしていても罪悪感が薄れます。
 なので不登校の子は昼夜逆転が起こりやすく、必ず通る道と言っても過言ではありません。
 しかしここで昼夜逆転が続いて定着してしまうと再登校が難しくなります。 
 学校に行くには朝起きなければならず、昼夜逆転のままではいつになっても学校に行くことはできません。
 とおちゃんの場合は学校を休んでも生活リズムは崩さないというのをかなり意識しました。
 ・朝は妹が起きる時間に一緒に起こす。
 ・朝食を必ず食べる
 ・パジャマから着替える
 ・夜は妹と同じ時間に寝る
 ・夜寝る前にYouTubeは見ない
 これらのことを徹底しました。
 そうは言っても朝起こしても起きなかったり、ご飯を食べなかったり、着替えないで1日過ごすことも多々ありました。
 そういう時は無理強いせず、時間をおいて声かけするか、放っておきます。
 でもそれが続かないように意識してプレッシャーはかけましたね。
 「学校に行かなくてもいいからやることはやりなさい」
 っていうのは何度も言いました。
 それでも精神的に不安定な時や落ち込んでる時は何言ってもダメでしたけどね。
 大事なのは昼夜逆転や生活リズムの乱れを放置しないこと。
 生活リズムを整えることが再登校への鍵になります。
 
環境を変えてみる

 これは誰にでも当てはまるわけではないと思いますが、現在の子供のいる環境が子供を精神的に追い詰めている可能性があります。

 なので思いきって環境を変えてみるといいかもしれないと考えるかもしれません。

 確かに転校するとかフリースクールに通うなど環境を変えることで救われる場合もあると思いますが、不登校の理由がいじめ等ではなく漠然とした不安からくるものだった場合、学校が変わったところで根本的なことが解決してないと何も変わりません。

 とおちゃんも今の学校に戻る以外の道を色々考えてみましたが、結局学校が変わっても行かないんだろうなーって思っていました。

 まず本人が転校とか嫌がっていたし、適応指導教室も拒否して行きませんでした。

 それに学校に行けない理由が不安からくるものなので、環境を変えることが余計に不安にさせるのではないかと思いました。

 ではここで言う環境を変えるとは何かというと、子供が安心して暮らせるように家庭環境を整理するという意味です。

 とおちゃんの場合夏休みを実家で過ごしたことによって、上の子の状態がみるみる良くなりました。

 理由は2つあって、一つは夏休みに入り学校に行かない罪悪感やプレッシャーから解放されたこと。もう一つは自宅から離れて精神的に楽になったことです。

 不登校になってから、上の子にとって自宅は居心地のいい場ではなくなっていました。

 自宅にいたら毎日毎日不安と罪悪感と親からのプレッシャーとの戦いです。

 そういう環境や親から一時的にでも離れることによって、プレッシャーから解放され、自由にのびのび過ごすことができます。

 実家では誰も上の子を責めなかったので安心して過ごしていました。

 一番大事なのは子供が安心して過ごせる環境を作ること。

 実家に行くなど物理的に環境を変えてみるのもいいですし、今いる環境を整理して安心できるように変えていくことも大切です。

 一緒に住んでる親族が不登校に理解がなかったり、子供のことで両親が喧嘩しているような環境では、子供は回復できません。

 家族で話し合って子供が居心地のいい環境を作ってあげることが不登校解決には欠かせません。

 

好きなことを見つける

  独断と偏見かもしれませんが不登校の子って自己肯定感が低い子が多いような気がします。

 自分に自信がなくって、他の子と比べて自分はできないって思っている。

 上の子がまさにそうで、不登校になる前から、自分に自信がなく、自分の意見を言えない子でした。

 友達はいますが、親友はいない。なぜなら、自分の意見を言えないので、深い関係が作れないからです。

 そうして他の自分の意見を言える子を見てうらやましいと思う反面、自分自身と比べて劣等感を持ってしまうので近づけません。

 自己肯定感が低く常に劣等感を感じているので、集団の中にいると疲れてしまうんでしょう。周りに合わせようと必死で、自分を押し殺し、嫌われないように気を使って生きている。

 それじゃあいつか崩壊してしまいますよね。

 その結果が不登校です。

 上の子がそういう状態なんだということを、とおちゃんは不登校になって始めて知るわけです。

 そういう性格なんだということはわかっていても、そこまで無理をしていたのかというのはわかりませんでした。

 もちろん不登校の理由はそれだけじゃないんでしょうが、この自己肯定感の低さは影響してるでしょう。

 そしてそれを改善しなければ、再登校してもまた不登校を繰り返す可能性があります。

 でもこの自己肯定感の低さって、とおちゃんもそうですが簡単には上げられるものではありません。

 幼少期から培ってきたものでもあるし、急に上げろと言われても困ります。

 ではどうしたらいいのか?

 自己肯定感を上げるために必要なことは、「好きなことを見つける」ことだと思います。

  好きなことができると、それをどんどん求めるようになります。

 もっと知りたい、もっと欲しい、もっと見たい、もっと聞きたい、もっと読みたい、もっと触れたいなど。

 好きだから集中できるし、努力も惜しまなくなります。

 そうするとね、自然とその分野に詳しくなって、知らないうちに周りから尊敬されるようになるんですよ。

 周りからすごいねって言われることで自信がついて自己肯定感が高まります。

 自己肯定感が高まると劣等感がなくなって、友達と自分を比べることも少なくなると思います。

 上の子は好きなことも特になかったのですが、不登校の間YouTubeを見て、あるYouTuberを好きになったり、絵を描いてみたり、美容やファッションに興味を持ち始め、自分のやりたいことをできるようになってきました。

 自分の好きなこと、やりたいことを見つけたことで、普段の生活が楽しくなってきます。

 そして好きなことのためだったら行動できるようになってきます。

 不登校で引きこもって寝てばかりいたのが、ダンスをしてみたり、絵を描いてみたり、欲しいものがあるから買い物に行きたいと言ってみたり、活動的になってきます。

 だから親は子供の好きなことを認めて褒めて伸ばしてあげることで、自己肯定感が高まり、自分に自信がつき、外に出られるようになるんです。

 

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本音で話し合うこと

 これが一番重要なことだと思うのですが、子供と本音で話し合うことで不登校改善に向かって進むことができるのではないかと思っています。

 学校のこと、将来のこと、自分のことなど、子供自身不登校になったことで考えていることや感じていることがあるはずです。

 不登校になったことで、悩み、苦しみ、どうしようと焦っているはずです。

 でもそれを口に出すことはまずありません。

 きっと聞いても答えません。

 しかし子供は必ず不登校に対する自分の意見を持っています。

 学校休んでゴロゴロしてゲームばかりして何も考えてないように見えるかもしれませんが、ゲームをしながらも常にどうしようどうしようと考えています。

 だから親に「学校どうするの?」とか「将来どうするの」って聞かれるのは凄く嫌だし、イラッとすると思います。

「言われなくてもわかってる。ちゃんと考えてる。毎日考えてる。でも答えが出ないんだ。わからないんだ。だから言わないでよ。」

 そう思ってるはずです。

 そう、子供もわかってるんですよ、このままじゃいけないってことを。

 でもどうしたらいいかわからないし、不安で怖いんです。

 それを理解してほしい、親にわかってもらいたいんです。

 でも親に言うのも怖いんです。否定されたら立ち直れないくらいショックですから。

 親も子供の本音が聞きたいはずです。

 でも聞くことで追い詰めてしまうんじゃないか、口出ししないほうがいいんじゃないかなどと考えて聞かないまま過ごしてしまいます。

 いつか自分から行くようになるだろうからそれまで待とうとか考えて、子供と話し合わないままでいると、不登校が長引くだけなような気がします。

 とおちゃんも上の子に対してしばらくは気を使ってしまったり、会話すらできなくなっていました。

 腫れ物に触るように接して、気分を害さないように気を使い、好きなことをさせて甘やかしていました。

 そういう対応が必要な時期だったというのもありますが、話し合うことを避けていたんだと思います。

 夏休みが終わり2学期に入っても上の子は学校に行くことができませんでした。

 夏休み中はとても元気に過ごし、ご飯も3食食べるようになり、気力と体力も回復したように見えていただけにショックでした。

 夏休み中に2学期から学校に行けるかどうか少し話したのですが、その時は「わかんない」って言ってたんですね。

 でもとおちゃんは「大丈夫だよ、元気になってきたし、宿題もやってるし心配ないよ。行けるって!」って言って励ますだけで、本音を聞きだそうとしませんでした。

 子供の「わかんない」は「無理」ってことです。

 不安で怖くて行けるかどうかわかんないんです。

 なぜ無理なのか、何が怖いのか、何が不安なのか、そこを聞くべきなんです。

 子供が学校に行くことをどう考えているのか、どうしたら行けるようになると考えているのか、いつまでに行けるようになりたいのか、学校には行く気がないのか、行かないなら将来どうするのか。

 まずそういった子供の意見を引き出さなければいけません。

 子供が何を考えているかわからなければ、先に進めることができないからです。

 親の思いと子供の思いが違う場合があります。

 親が進めたいベクトルと子供が進みたいベクトルが違うとうまくいきません。

 不登校解決のためにはまずはここを合わせなければいけません。

 そのために子供と本音で話し合うことが必須なんです。

 でも子供はなかなか本音を語りません。親が何て言うかわからず怖いからです。

 なので子供の本音を引き出すために、まずは親が本音を語りましょう。

 不登校についてどう思っているか、これからどうなってほしいと思っているか。

 子供のことは認めつつ、自分の本音を語りましょう。

 本音を言うことで子供を傷つけてしまうんじゃないか、プレッシャーになるのではないかとか色々考えてしまうかもしれませんが、親の本音を聞くことでかえって子供は嬉しいと感じるはずです。

 こんなにも自分のことを考えてくれてるんだ、自分のことが嫌いではないんだ、見捨てられてないんだと感じて安心するんじゃないでしょうか。

 とおちゃんの場合は2学期の始めに、なぜ学校に行けないのか、これからどうしたいのか、どうすれば行けるようになるか等を本音で話し合いました。

 まずとおちゃんはこう思っていると伝え、上の子はどう思っているか聞きました。

 上の子はなかなか答えようとしませんでしたが、何度か話すうちに泣きながら自分の意見を伝えてきました。

 そうして放課後登校が始まり、少しずつ行けるようになってきました。

 3学期に入ったときに、始業式に出れなかったので、また話し合いました。

 その時はかなりとおちゃんの本音をぶつけました。

 

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  これが結果的に良かったような気がします。

 もちろんそれまでの放課後登校などの積み重ねがあってのことですが、この時お互い本音で話し合ったことで、同じベクトルを向くことができたと思います。

 親子が同じ目標を持ち同じ方向を向いていると前に進みます。

 でも別々の方向を向いていると前に進みません。

 本音で話し合うことでお互いの気持ちを共有し、同じ目標を持つことが不登校解決の第一歩です。

 

登校刺激のタイミングをはかる

 不登校初期の段階は気力と体力がなくなっているので、登校刺激をやめた方がいいと思います。

 初期段階で登校刺激をすることで行けるようになるケースもあると思いますが、登校刺激をしてさらに追い込まれ精神状態が悪くなると、逆に不登校は長引いてしまうような気がします。

 傷が深い方が直りは遅いですからね。

 不登校になって学校を休むことで、だんだん気力が回復してきます。体力的には衰えていますが、気力が回復すれば動けるようになります。

 家では元気に過ごせるようになってきたところで、どのタイミングで再登校を促していったらいいんだろうと悩む親御さんは多いと思います。

 事実とおちゃんも悩みました。

 タイミングとしてはやはり学期変わりや年度替わりの節目がいいでしょう。

 行事の時なんかも良いって聞きますが、普段不登校でいきなり行事に出る方がハードルが高いような気がします。

 行事の時がいいのはあくまで強固な友人関係が残ってる子の場合だけかもしれません

 でもね、節目がいいと言っても、学期が変わるときや年度が変わったからって急に行けるわけではないんですよ。

 学期変わりや年度変わりは間に休みが入るため、休み明けというハードルができてしまうんです。

 なので節目に合わせて再登校を目指すのであれば、休みに入る前からある程度慣らしておくのが良いでしょう。

 とおちゃんの場合、2学期は捨てて、3学期からの登校を目指しました。

 2学期はとにかく学校に慣れるようにして、2学期の終業式に出られるように準備しました。

 終業式の日は午前で終わるので行きやすいし、終業式に出ることで成功体験ができ次の始業式にも出やすくなります。

 そしてできれば休みの間も学校に行って慣れさせておくのがいいでしょう。

 始業式に出られるとスタートダッシュになりますのでその後も行きやすいと思います。

 再登校は学期や学年の変わる時が狙い目ですが、それまでに放課後登校をしているとか保健室登校をしているとかして慣れておくことが大前提です。

 ある程度学校に慣れた上での登校刺激でないと意味がありません。

 

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スモールステップで進める

 不登校から急に再登校はしません。

 不登校の期間にもよると思いますが、多くの場合は段階を踏んで少しずつ改善していきます。

 なので焦りは禁物です。

 親はどうしても早く再登校してほしいですから、焦って一気に進めようとしてしまい失敗します。

 とおちゃんも、放課後登校が慣れてきたから次は授業に出られるんじゃないかと思って無理に行かせようとしたり、昨日授業に出れたから今日も大丈夫だろうと思ったら行けなくてガッカリしたりしました。

 ちょっとうまくいくと期待してしまい、次に進めようと焦ってしまうんですね。

 でも放課後登校や保健室登校などがうまくいき始めたときに無理をしてしまうと、すぐに逆戻りする可能性があります。

 再登校の兆しが見えはじめたときこそ、慎重になる必要があります。

 なるべく失敗体験をさせずに成功体験を積み重ねることによって、少しずつ自信がついてくるので次に進めるようになります。

 大事なのは「焦らず少しずつ」ということ。

 再登校に向けてはスモールステップを組んで、長い目で見ていくことが必要です。

 とおちゃんの場合、2学期から放課後登校を始めて、1ヶ月は親が付いて一緒に通いました。

 1ヶ月経って校舎に入ることや先生と話すことに慣れてきたところで、親の付き添いなしに放課後一人で学校に行くようにしました。

 最初は一人で行くことを不安がっていたので送っていくこともありましたが、少しずつ慣れていきました。

 放課後一人登校を1ヶ月くらい続け、次は放課後じゃなく保健室登校してみる、帰りの会に出てみる、午後の授業に出てみる、午前の授業に出てみる、午前中いっぱい出てみる、週3日行ってみる、給食を食べてみる、丸1日行ってみる、週5日行ってみる、毎日丸1日行ってみる。

 てな感じで本当に少しずつ変化をつけて長い時間かけて慣らしていきました。

 ポイントは無理のない程度に負荷を上げていくことです。

 つまりスモールステップを組んで少しずつ負荷を上げていくことで、無理なくスムーズに再登校に近づくことができます。

 もう一つ大事なことは、負荷が強すぎたり、次のステップに行くのが早すぎたりすると後戻りしてしまうので、焦らず子供の状態をよく見ておくことです。

 ここで負荷をかけすぎてしまうと、学校を休むことでせっかく回復してきた気力が失われてしまい再び不登校初期のような状態に逆戻りする危険性もあります。

 なのでここは焦らず慎重に、スモールステップで進めていってください。

 

自分で考えて決めさせる 

 不登校の子は自分に自信がない子が多いです。

 得てして親が過干渉で自分で物事を決めさせてもらえなかった子が多いんじゃないかな。

 とおちゃん家はそうでした。

 親は過干渉だったと思います。

 不登校になってからそれがよくわかりました。

 子供の行動が何かにつけて気になってしまうんです。

 不登校だからというのもありますが、常に子供のことを気にしていて、子供の行動を先読みして手を出してしまいます。

 これをやってほしいんだろうな、これが欲しいんだろうな、こう言ってほしいんだろうなとか、子供の意見も聞かず、勝手に解釈してやってしまう。

 子供が失敗しないように、傷つかないように先読みして危険を回避。

 「どれがいい?」なんて聞きながら、「いや、そっちはアレなんじゃないかな」なんて言って結局自分の意見を押し付ける。

 上の子はいつの間にか、自分のことも自分で決められない人間になっていました。

 

 欲しいものは特にない。

 好きな人も特にいない。

 やりたいことも特にない。

 自分というものがないんです。

 何でもいい、どうでもいい。

 今まで全部親が決めてきたし、自分で決めれなかった。

 親が全部用意してくれたから、自分で努力して成功する喜びを感じたことがない。

 失敗を経験してこなかったから学べなかった。

 周りのみんなは凄い。

 やりたいことがある、好きなことがある、将来の夢がある、目標がある。

 私には何もない。

 今までいい子できて、親の言いなりで、自分がなくて、もう嫌だった。

 変わりたかった。

 みんなと同じように夢や目標を持ちたかった。

 親に自分という人間を認めてもらいたかった。

 自分という個人を認めてほしい。

 自分の意見を聞いてほしい。

 私は親の操り人形じゃない。

 私は私だ。

 

 不登校って小学校高学年から中学生に多いですよね。

 思春期になってアイデンティティが確立される時期に、自分のアイデンティティに悩む子は多いと思います。

 自分はいったい何者なんだろう?

 自分は将来どうなりたいんだろう?

 自分に自信がないとここで何もない自分に気づき、自己嫌悪に陥ってしまい、将来を悲観してしまいます。

 自信をつけさせることが大事ですが、そのためにはまず自分で決めて自分でやることを経験させないとダメです。

 上の子の場合は不登校の間家事をやらせました。

 昼食は自分で作らせたし、洗濯や風呂掃除も覚えさせました。

 父子家庭なんだしそんくらいの家事を手伝うのは当たり前だろと思われるかもしれませんが、今まで一度もやらせてきませんでした。

 父子家庭だからといって子供に家事をやらせるのをとおちゃんが嫌だったんですね。

 でも不登校中家でゴロゴロしてYouTubeばかり見てるのは良くないと思い、手伝わせるようにしました。

 上の子も学校に行ってない後ろめたさもあり、家事を手伝うことが嬉しいみたいでした。

 料理もするようになって、上手くできて褒められると、嬉しくて料理が好きになりました。

 家事を手伝うことで自分の役割を持ち、自分の存在意義が感じられたんじゃないかなと思います。

 上の子は初めての子だったので、親は失敗しないよう大事に大事に育てていました。

 あまりに大事に育てすぎて、自分では何もできない子になっていました。

 ここへきてようやく自分でできることが増えてきました。

 自分でできるようになると、自分で判断して決めることができるようになります。

 自分で物事を決められるようになると、自分に責任がでてきます。

 そして自分で決めたことを自分でやることで自信がつきます。

 自分に責任を持つことと、自分で解決する能力を身につけることは社会で生きていく上で重要だと思います。

 それを身につけるために、何でもやらせて口出しせずに見守る。

 失敗経験を繰り返しながら成長して、自信をつけさせていくことが、子育てにおいて大事なことだと思います。

 日常生活から自分のことは自分で決めてやらせるように意識して、何でも自分で考えさせるようにしましょう。

 子供の問題と親の問題は違います。

 不登校は子供自身の問題であって親の問題ではないと思います。

 学校に行くのは子供自身だし、親が学校に行くわけじゃないんです。

 学校に行くか行かないか決めるのは子供自身です。

 結局のところ子供自身が自分で解決するしかないんです。

 そうしないと意味がないんです。

 親は子供が自分で解決できるように、周りの環境を整理し、話を聞いてあげて、見守ってあげてください。

 

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子供を信じること

 不登校が長期に渡ると、先が見えなくなって辛いですよね。

 ずっとこのまま行けないんだろうか?

 将来どうなってしまうんだろう?

 もううちの子は終わったかもしれない。

 そんな風に思ってしまうかもしれません。

 そんな先の見えない不安があったとしても、最後まで子供を信じてあげてください。

 たとえこのままずっと不登校でも、大事な我が子であることは変わらない。

 他人と比べることなく、変わらずに愛してほしいです。

 そうは言っても親も人の子ですから、先の見えない不安に押し潰されそうになったり、自分の子供を信じられなくなる時もあると思います。

 そんな時は周りの人に愚痴を聞いてもらいましょう。

 夫でも妻でも親でも友人でも誰でもいいです。

 SNSでつぶやいてもいい。

 とおちゃんねるにコメント書いてくれてもいい(^_^)

 周りの人を頼りましょう。

 とおちゃんは人に頼るのが苦手で苦労しましたが、早く相談しておけばここまでメンタルやられなかったのになあと後悔しております。

 不登校って家庭の問題だから他人に相談しづらいっていうのはあるんですよね。

 それに結局のところ解決できるのは家族だけだから、いろんなアドバイスは聞けても辛さが消えることはないんですよね。

 だから相談することが無駄に思えちゃう。

 でも誰かに聞いてもらわないと、自分のメンタルの回復はできません。

 不登校改善に進展がないと落ち込みます。

 いつまで続くかもわからない不安に押し潰されます。

 のほほんとしている子供にイライラします。

 とおちゃんはブログを書いて吐き出しました。

 そしたら読んでくれた方がコメントしてくれて励ましてもらいました。

 皆様のコメントに救われました。

 心が軽くなりました。

 そしてまた子供と向き合うことができました。

 なんだかんだで子供が最大の癒しだと気づきます。

 イライラもさせられるけど、一番癒されます。

 子供がいるだけで幸せなんだと気づきます。

 学校なんて行かなくたって、子供が生きているだけでそれでいい。

 そばにいるだけでそれで十分幸せなんだ。

 そのことに気づきましょう。

 周りに助けてもらい、話を聞いてもらって心が軽くなれば、心に余裕ができて、一番大切なものが何かって見えてきます。

 学校に行かなくたっていい、他の子と違ったっていい、この子は世界に一人しかいない大事な存在なんだ。

 今までもそうしてきたように、これからもずっと愛し続けていくだけだ。

 我が子なんだから、きっと幸せになれると信じている。

 

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<まとめ>

  上の子が不登校になって8ヶ月。

 長かったような短かったような。

 その間いろいろありましたが、今回は子供が不登校中にとおちゃんが考えて実践してきたことの中で、不登校解決のために大事だと思ったことを10のポイントとしてまとめました。

  あくまでとおちゃんが経験してきた範囲での意見なので、これを見て参考にならなかった人もいると思いますが、一つの例として見ていただければと思います。

 不登校はケースバイケースですし、きっかけとなる原因やその子の置かれている環境も様々だと思います。

 なので一概にこうした方がいいとは言えませんが、今回挙げた10のポイントのうち1つでも共感できるところがあれば幸です。

 とおちゃん家は不登校から再登校に成功したと思われますが、この先またどうなるかわかりません。

 何かのきっかけで再び不登校になるかもしれません。

 なので何をもって不登校解決とするかは難しいところではありますが、上の子が再登校して1ヶ月が経過し、体力的にも問題なく、順調に学校に行けているので、もう大丈夫かなと安心しています。

 不登校もそうですが、人生何が起こるかわかりません。

 でもきっと何とかなります。

 きっといつか解決できます。

 そんな時にこのブログが役に立つことを願います。

             

とおちゃんねるでした。