どうも、とおちゃんです。
突然ですがとおちゃんは、ドラマ「北の国から」の大ファンです。
初めて見たのは、自分が小学生くらいのときにやっていた、「北の国から’87初恋」だったと思います。その時は親が見ているテレビをなんとなく見ていただけで、おもしろいとも思わなかったのですが、それから2年後の「’89帰郷」を見たときに、衝撃を受けたのを覚えています。「’89帰郷」の時も親が見ていたのを何となく見ていただけだったのですが、純が盗まれた「泥の付いたピン札」を取り返そうとして、会社の先輩をバールで殴ってしまうシーンがあるんですね。そのときの純役の吉岡秀隆の演技に引き込まれてしまいました。
シリーズを通して、名シーンや名ゼリフはいっぱいあるので、見たことがある人はおわかりかと思いますが、「北の国から」を見たことない人のために、今回は「北の国から」の魅力と、黒板家に見る父子家庭の親子愛に触れていきたいと思います。
北の国からについて
まず「北の国から」というドラマについて、見たことがないという人でも名前は聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。1981年にフジテレビの連続ドラマとして放送され、以降2002年「遺言」でシリーズが完結するまで約20年もの間続いた国民的テレビドラマであります。連続ドラマが終わった1年後、「’83冬」で復活。以降はスペシャルドラマとして単発で放送されてきました。
- 1981年10月~1982年3月 連続ドラマ版(全24話)
- 1983年 「北の国から’83冬」
- 1984年 「北の国から’84夏」
- 1987年 「北の国から’87初恋」
- 1989年 「北の国から’89帰郷」
- 1992年 「北の国から’92巣立ち」
- 1995年 「北の国から’95秘密」
- 1998年 「北の国から’98時代」
- 2002年 「北の国から2002遺言」
とおちゃんは’92巣立ち以降全部リアルタイムで見て録画もして何度も見ては泣いていました。このドラマ、どの回を見ても必ず泣いてしまいます。嫌いな人はこの泣けるシーンの押し売り感が嫌という意見も聞きますが、ぜひとも連続ドラマの第1回から見てほしい!連ドラ以降のスペシャル版単発で見ても十分おもしろく感動しますが、連ドラ版を見ていると余計に感情移入でき、自然と泣いてしまいます。
このドラマはキャストが初回から変わらず、子役の純と蛍の成長がリアルに感じられるので、この家族が本当に北海道に住んでいるような気になります。まるで黒板家という家族のリアルドキュメンタリーを見ているような、そんなドラマです。しかも出ている役者さんがみんな上手い!味のある俳優さんが多く、自然でかつ重厚な演技でドラマにリアリティーが増してくるのです。大滝秀治、大友柳太郎、地井武男、原田美枝子、いしだあゆみ、竹下景子といった連ドラシリーズからの人たちが大好きです。
黒板家について
さて、やはり「北の国から」といえば、五郎さんと純と蛍の黒板家がメイン。田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子の3人は本物の家族にしか見えません。
もともと東京で家族4人で暮らしていたのですが、妻令子が浮気して家を出て行き、しばらくは令子の妹の雪子おばさんが一緒に住んでくれていましたが、五郎さんが思うところがあって、実家のある富良野に子供を連れて帰郷します。
連ドラシリーズ第1話の1番最初のシーン。令子と雪子が喫茶店で語り合うところからドラマは始まります。その会話の中で、雪子は浮気した令子を責めます。子供たちがかわいそう、子供に何の罪があるのと令子を責める雪子。本当は力ずくでも子供たちを取り返したかったという令子。このシーンの令子(いしだあゆみ)の表情がなんとも言えず上手いんですよね。そこで令子は雪子に「お兄さんの気持ち、本当に考えたの?」と言われこう返します。
「あの人には東京は重過ぎたのよ、、、」
五郎さんは都会が嫌になったっていうよりも、都会の消費するだけで自分で生み出そうとしない社会が嫌になった、そういう社会で生きていくのにつかれた、そして子供たちにはもっと自然の中で自分の力で生きていける知恵や経験を与えたいと考えて、富良野の実家に帰ることを決めたようです。
その後純と蛍は北海道の自然に揉まれ、周りの人の助けもあってたくましく成長していきます。連ドラの時の五郎さんは、スペシャルドラマ版で見られるやさしいお父さんという感じではなく、もっと尖った感じがあって、子供に対しては厳しく接することが多かったです。特に純に対しては、純が母親のところに戻りたい気持ちや、どう扱っていいかとまどいがあったのか、最初のころは敬語で話したりと距離がある感じでした。それがドラマが進むにつれ、親子で色んな苦労を経験し、少しづつ距離を縮め、お互い分かりあっていく。黒板家が一つになっていくというか、4人家族が3人家族になり、壊れかけた家族が新しい家族を作ろうとしている様子が描かれています。
とおちゃんと五郎さん
この黒板家は父親が子供を引き取り育てている父子家庭なわけで、しかも妻の浮気で離婚というシチュエーションなので、当然自分と重ねてしまいます。しかもとおちゃんは根っからの「北の国から」フリークですから、離婚して父子家庭になると決まったとき、この「北の国から」を連ドラ版から全部見返しました。以前はどちらかといえば純の方に感情移入してたんですけど、やっぱり子供がいるともう五郎さんの気持ちになっちゃいますね。全部見て全部号泣してました。自分もその時は子供つれて実家に帰ろうと思っていたので、五郎さんと一緒だなと思って少し嬉しくもあり悲しかったですが、、、。
とおちゃんと五郎さんとの違いは、
- 実家が北海道ではない(でも新潟なので北国ではある)
- 実家は両親が健在で廃屋にはなっていない(かつ兄家族が同居)
- 結局実家に帰らず東京にいる
- 子供が娘2人なので純がいない
- 令子はその後病気で死んでしまうが、元妻はまだ死んでいない
- 田中邦衛ほど顔がワイルドじゃない
いっぱいあるけど父子家庭ってところは大きな共通点ですね。なのでドラマを見てると共感するところとか、悩むところとか、参考になるところが多く、特に五郎さんは子供のために自分のプライドも捨てて行動できる人なので尊敬してます。「’92巣立ち」で純が彼女を妊娠させて、相手の親(正確には叔父)である菅原文太に謝りに行くシーンは有名ですが、それ以外にも冒頭にも書いた「泥のついたピン札」。これは「’87初恋」の最後のシーンで、東京の定時制高校に行くことになった純。でも交通費がないので、五郎さんが長距離トラックの運転手に乗せてもらえるようお願いし、謝礼として2万円を運転手に渡した。そんなことは知らない純はトラックに乗せてもらい東京へ向けて出発。しばらく走ってから運転手が純にお金の入った封筒を渡す。
封筒からは泥のついたピン札が2枚。運転手は五郎さんが息子のために苦労して働いたお金を受け取れないといい、おまえの一生の宝にしろと純に言うのだ。
そこで
あ~あ~あああああーあーーー
ああ~あああああーーーーー
ん~ん~んんんんんーーんーー
んんんーんんんーんんーーーー(byさだまさし)
純号泣。とおちゃんも号泣。
こんなドラマある?
後にも先にもこんなに人間味のあるドラマは作れないと思いますよ。
そして五郎さんは父親の鏡です。とおちゃんの理想です。
五郎さんのような父親になりたい。
泣いたら眠くなってきたので父さん寝る。
とおちゃんねるでした。
「寝ちゃダメ、、、」
スタンドfmにて配信中です。よかったら聞いてみてください😄